「心を鬼にしてみんなやっているんだ」 JA共済不適切契約の実態
Aさんはこうした不適切な“解約新規”について数年前、支店の会議で問題提起した。これはその時に、上司とやりとりした音声記録だ。
農協職員Aさん(会議の録音)
「『建物共済の解約新規をまずしてこい』とずっと言われていたのですが、コンプラ違反みたいな推進(営業)はしたくなかったですし、すごく辛くて…大変…『綺麗な言葉で言って』って、支店長から何回も言われましたが…」
Aさんの上司(会議の録音)
「コンプラ違反なんてみんな思っている。しょうがないよ。心を鬼してみんなやっているんだ」

上司自ら、コンプライアンス違反を認めている。しかも、「心を鬼にしてみんなやっている」とまで言っている。
農協職員Aさん
「上司の指示で最終的にお客さんが不利益を被っているので、本当にそんな状況でいいのか…。JAはもっときちんと今後のことを見直していかなければ、絶対にいけないと思います」
かつて農協の職員だった野村哲郎農水大臣は、14日の会見で、農協の共済事業で不適切な解約新規の契約が行われてきたことを認めた。
野村哲郎 農水大臣
「私もJA出身ですからよくわかっていますが、こういうことはやっぱりやっちゃいけないんですよ。だけれども、しょうがないということで、今まで目をつぶってきたところがある。これは悪しき慣例だったと思っている。これからはないようにしていかなければいかん」















