「まずい、やばい、逃げなきゃ」
星雅也さん:
「スーパーがこのあたりにあって、看板がどーっと横に動き出した」
慈恵園からすぐ近くで、スーパーの屋根に乗った看板が動き出したのです。

星雅也さん:
「津波がどうのっていうよりも、こっちもやられるかもしれないという感じ。感覚的にはまずい、やばい、逃げなきゃみたいな感じ」
その光景が津波によるものだとは、すぐにはわかりませんでした。しかし、「とにかく逃げなければいけない」と体が動いたといいます
星雅也さん
「(室内に)戻って『逃げるよ!』って。そこから逃げ始めたので。車いす2台っていう感じですね」
室内に駆け戻り、すぐ手の届くところにいた入所者2人の車いすを押しながら、老人ホームのすぐ裏山にある避難所の志津川高校を目指しました。

星雅也さん:
「無我夢中なので、何か考えていたというのはないかな」
入所者を抱きかかえながら、20m以上の急な階段を駆け上り、志津川高校についた星さん。残る入所者を助けようと慈恵園の方を振り向くと・・・。