■車いすでも“着物”を楽しむ


まずは1つ目、体の不自由な方にとって「レジャーで困ったことは?」という質問です。当事者の立場に立って様々なレジャーを紹介している「さくらスタートラベル合同会社」によりますと、「好きなものを自由に着たい」という声、それから「みんなと同じもの着たい」というような声があります。

これについては、茨城・つくば市にある「明日櫻」という会社が、車いすに乗ったまま約5分で着付けが完了できるような着物を作りました(料金3万5000円~)。着付けは1時間ぐらいかかる場合もあるのが5分でできるのです。

仕組みとしては着物の上と下もわかれていて、帯のところもファスナーやマジックテープなのであっという間にできます。「明日櫻」代表取締役の浅倉早苗さんは、祖母が半身麻痺になって着物が着られなくなったことがきっかけで始めたとのことで、お客さんやその家族の中には涙を流して喜ぶ人もいたということです。成人式でも利用されているそうです。


ホラン千秋キャスター:
これはイメージで言うと割烹着のように前に手を入れて後で留めるスタイルですか?

南波雅俊キャスター:
後でマジックテープなどで留めていくということです。

■車いすでも楽しめる“空を飛ぶ”レジャー


南波雅俊キャスター:
こんな声もありました。「障害があっても自由に遊びたい」「足が不自由でも自由に動きたい」。これについては、滋賀の大津市「MPG琵琶湖」で体験できるモーターパラグライダーがあります。


実際に専門家が後ろについて、車椅いすの方でもモーターパラグライダーを楽しむことができます(料金1万2000円~)。専用の車いすに体を固定して、何かにつかまる必要はないということです。車いすの場合は風の強さなど基準なども少し厳しく設定されているので、安全に楽しむことができます。MPG琵琶湖の河合健一郎さんは「地上では自由に動けなくても、それなら自由に動ける、麻痺のある人も楽しんでくれました」と話しています。

井上貴博キャスター:
素晴らしいアイディアですが、ビジネスとして回っていかないと普及しないのでインターネット通販など販路も確立できるといいのかなと思います。

椎木里佳さん:
最近、スキーも車いすに乗ったままできたり、アクティビティ施設とかそういったことをしている会社も増えているので、今後、展開は変わってくるんじゃないかなとは思います。