5月3日から沼津市でノスタルジックな空間を使ったアート展が始まりました。会場は創業143年で、今は休業中の銭湯です。
浴槽に張った湯をイメージした作品や木製のロッカーの中には、休業中の銭湯で撮影した写真が。沼津市の吉田温泉で3日から始まった現代アート展です。吉田温泉は6年前から休業しています。創業143年、先代たちが守り続けてきたこの場所を大切にしたい。父が4代目だという兼子京子さんが展示会を企画しました。
<吉田温泉を管理する兼子京子さん>「もう使われなくなった建物は、沼津の町にもたくさんあると思うんですけど、ここもその一つで、使われなくなった建物に新しい役割を見つけてみたいなって思いました」
今回のアート展には兼子さんの思いに賛同した4人の作家と子どもたちの作品が展示されています。インスタレーションという空間全体を演出する作家は手ぬぐいを使ってかつての銭湯のにぎわいをイメージしました。
<井口貴夫さん>「銭湯にかつて行った経験、ノスタルジーをお持ちの方もいるでしょうし、子どもたちにとってはすごく面白い空間だと思うんですよね。それぞれのとらえ方で、僕の作品を含めてこの空間を楽しんでいただければなって」
<準備の様子>「こっちの方がいいかも」「いいね」
子どもたちの描いた葉っぱを1枚ずつ重ねた作品です。
<風の子造形教室 池谷博子さん>「厚いトレーシングペーパーなんですけど、音が出るのが一つのミソ」
この作品は廊下に展示されています。
<兼子京子さん>「長い間、いろんな人が来て汗を流したり、体をきれいにしていってくれた場所なので、そうした人のぬくもりを少しでも感じてもらえたら嬉しいです」
初日、吉田温泉には多くの人が訪れました。銭湯のノスタルジックな空間と現代アートとのコラボレーションです。
<来場者>「レトロな感じも楽しめるし、色んなタイプのアートを見られるのがとてもよかったです」「来たことがあります。ぜんぜん変わっていない感じがして、懐かしいなと思ってみていました」「カラフルで楽しかったです。見るのが」
沼津市吉田温泉のアート展は5月5日まで開かれています。
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