ゴールデンウイークの観光客でにぎわう大分県由布市で渋滞の緩和を目指した社会実験が行われました。

由布市にある湯の坪街道は好天にも恵まれ、県の内外から訪れた多くの観光客でにぎわいを見せましたが…。

(観光客)「2年ぶりぐらいに来ました。やっぱり駐車場を探すのに結構時間がかかってちょっと車が多かったかな」

3日は金鱗湖の周辺など多くの駐車場が午前中で満車となり道路も混雑していました。こうした中、観光シーズンでの渋滞の緩和を目指し、きょうから3日間、大型駐車場から中心部に観光客を輸送するパークアンドライドの社会実験が始まりました。ルートは金鱗湖の北側およそ1.3キロにある駐車場から湯の坪街道近くの旅館前までとなっています。

(利用者)「いいですね風情があって」
「直接行くと混んでどうしようもないでしょ。駐車場を探すのも大変ですし」

観光客の輸送に使用するのは時速20キロ未満で走る小型の電動自動車グリーンスローモビリティです。所要時間は片道10分ほど30分間隔で無料運行します。

(利用者)「楽しかった」
「解放感があってすごく良かったと思います」

(由布市湯布院振興局・後藤睦文局長)「こんなに混むと由布院に行きたくないなというお客さんが多数いました。(この取り組みが)持続可能な由布院観光街づくりの貴重な実験になると信じています」

5月8日までの実験期間中、町内の3か所にAIカメラを設置し、迂回路などの情報を由布市のポータルサイトで発信する取り組みも合わせて行われます。