セブン&アイ・ホールディングスは総合スーパーのイトーヨーカドーを3年間で30店舗以上減らすと発表しました。ピークだった2015年頃の半分の店舗数になります。
記者
「4日前に閉店したイトーヨーカドー竹の塚店です。あちらでは足場がくまれて看板の撤去作業が進んでいます」
『45年のご愛顧ありがとうございました』貼り紙が残された都内のイトーヨーカドー。日曜日、長年の歴史に幕を下ろしました。
「なくなるというのは寂しいですね」
「(ここは45年あって)私は多分生まれたときから来てると思うので、44歳なんで、それで一緒に過ごしてきたスーパーですね」
大正時代の衣料品店から発展したイトーヨーカドー。戦後は高度成長期に急拡大。2015年には180店舗程度まで増やしました。しかし、老朽化や競争激化で50店舗近くを閉店。
そして、さきほど…
セブン&アイHD 井阪隆一社長
「従前の事業構造改革における店舗閉鎖に加え、追加的に14店舗の閉鎖を意思決定しました」
現在の125店舗を3年後には93店舗まで減らすと発表しました。ピーク時のおよそ半分です。
衣料品などを扱う総合スーパーは専門店におされ苦戦。赤字がつづき、アパレル事業からの完全撤退も発表しました。
セブン&アイが構造改革を急ぐウラには物言う株主の存在があります。ヨーカドーから始まり、事業を多角化したセブン&アイに儲かるコンビニ事業への特化を求めているのです。
流通業界の専門家 清水倫典氏
「最も利益が出てないのが、その百貨店事業とイトーヨーカドーの部分ですね。それを株式市場からは何とかしなさいと」
セブン&アイは去年、デパート事業のそごう・西武を投資ファンドへ売却すると発表。
西武池袋本店などには、ファンドと組んだヨドバシカメラが入居する方向ですが、地元や雇用の維持を求める組合との調整が難航。予定していた3月中に売却が完了するかは不透明です。
セブン&アイは「コンビニ事業に集中し、食を中心としたグループに成長する」としています。
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