高さ日本一の“さいの神”で知られる新潟県長岡市山古志地域の『古志の火まつり』が、35年の歴史に幕を閉じることになりました。
まだ多くの雪が残る長岡市山古志地域の雪原にそびえ立つ、高さおよそ25mの「さいの神」。6日から始まった組立作業が、いよいよ大詰めを迎えていました。


1988年に始まった『古志の火まつり』。
無病息災や震災からの復興などの様々な願いを込めて火をつけるのは、その年の新成人です。


新型コロナウイルスの影響をうけて4年ぶりの開催となった2023年が、最後の開催になります。


山古志地域の人口減少と高齢化…。
さいの神作りに必要な“ワラやカヤ”を集める人出も不足し、残念ながら実行委員会が「休止」を決断しました。


祭りが始まった当初から準備に携わっている坂牧吉明さん(67歳)も、さみしそうに話しました。

「感無量ですね。最後は目に焼き付けておこうかと思っています」

最後の『古志の火まつり』は2023年3月11日の午前11時から始まり、「さいの神」は午後6時に点火される予定です。