「日本全国から被災地支援するのに使いたい」

 森本さんが空飛ぶクルマに取り組む原点。それは、2011年の東日本大震災でした。

 (森本高広さん)
 「津波がひいた後の町の状態がものすごく頭にこびりついていまして、ショッキングなものが入ってきたという衝撃がひとつと、常々何か自分にできることはないかなと考えていたというのがあったので、ショッキングな映像ではじけた」
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 津波による被害で道路が遮断され、緊急物資さえスムーズに運べない。そんな現実を見て、空飛ぶクルマならけが人や物資を広範囲に運べると考えたのです。

 (森本高広さん)
 「(開発中の機体は)飛行時間がいまと比べものにならないくらい飛べるので、東南海(エリアの地震)が起きた時に、日本全国から被災地を支援する、そういう用途で使いたいなと」