日本でこれからジェンダーギャップを埋めていくには?
井上貴博キャスター:
これまでは、圧倒的な男性優位社会が続いてきたので、男性目線で様々な制度が作られている。
日本では、女性の国会議員の比率も15%ぐらいで、やはり比率高めるためのクォーター制が導入されるといいですし、経営者の女性の割合が増えたといっても、全体の1割未満の状況です。もっと男女の人口比に近づいていかないものでしょうか?
オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
私自身が起業したのは6年前ですが、この5年間ぐらいでも、相当見え方は変わってきたなと感じます。ただ固定概念とか、アンコンシャスバイアス=無意識に男性の方が前に出ていくべきだとなどというのは、やっぱり小さいときから植え込まれているので。
女性が前に行くよりも男性が行った方がいいと、女性の方が思ってしまっていたりなど、男性も女性も無意識の中で、そういうバイアスがかかっているということをまず気づかないといけないと感じます。
井上キャスター:
テレビなども最近はだいぶ変わりましたが、昔はやはり男性優位社会で。女性がその中に入ってくと、かなぐり捨てて、男性の土俵で戦わないと戦えない。国会議員は今もそういった状況です。経営者ではどうなのでしょうか?
オンライン直売所「食べチョク」秋元 代表:
例えば出資を受けたりとか、私達の会社で出資を募ってお金を集めましたというニュースが出ると、絶対に『誰か裏で糸を引いてるのではないか』とか、そういう声を頂いたりします。5年前だと、投資のときに私が女性だから断られたこともありました。
今は女性だからということを全面的に表で言う人はなかなかいないですが、すごく意識が変わってるかというと、表面的には、男女平等を受け入れるようなことを言っていても、感情的にはまだ追いついていないという人はまだまだ多いのではないでしょうか。
井上キャスター:
何かこういう議論をすると、別に性別が関係ないのだったら、能力だけで決めるべきだろうという声が上がる。しかし、ここまで男性優位社会だったものを変えるためには、ちょっと力技でも、やはり思い切って女性を増やす方向に行かないといけないのではないでしょうか?
オンライン直売所「食べチョク」秋元 代表:
無意識なバイアスがかかってるという前提で、一定の女性枠を無理やりでも作っていくというのは必要だと思います。今だと上場企業の役員の女性比率を上げることは、すごく求められているので、その枠を作ったり、女性管理職も増やそうという動きがあります。
何%は女性にするというある程度の仕組みを作らないと、やっぱり意識は変わって行かないと思います。
親がそういう思考で教育をすると、次の世代も、よりジェンダー平等の思考になっていくので、まず私達の世代からしっかり変えていかないといけないと感じます。