タリウム「地方によっては、一部売られているところがあった」
小川泰平氏(犯罪ジャーナリスト 元神奈川県警刑事): 2015年の女子大生の事件を取材したのですが、東京とか大阪とか都心部では薬局でも当時も販売されていませんでした。ただ地方に行くと、一部売られているところがあって、この女子大生は年齢をちょっとごまかして購入していたといったのがあった。
そういったことで事前に持っているもの、これって一気に使うものではないので、持っている者から譲り受ける、もしくは、あくまで私の勝手な推測なのですが、この宮本容疑者が賃貸業をやっていたというようなことで、ネズミの駆除とかのときに以前使っていたものがあったのか、以前使っている者から譲り受けたのか、そういった可能性も否定はできないのかなと思います。
―――今後の捜査はどうなっていきそうですか。
本人の取り調べは毎日やっていくのですけども、容疑者と被害者の浜野さんとの関係性ですね。推定無罪というのを前提で話するのですが、殺人事件だとすれば、殺害動機がなければこういう犯罪は起きないわけですね。これはちょっとしたトラブルあたりで殺害には至らないわけです。
ですから殺害するほどの動機が何かあったんだろう。まずはこの関係性から始まって、無料通信アプリとかだとか、お互いどういったことのやり取りをやっていたのか、ただ言えることはアルバイトに来ていた者と雇用主なのですけども、ただ、このアルバイトの女子大生の家に行っているってことを見ればですね。
しかも夜行ってお酒を飲んでいることを見ればそれだけの関係ではない。もう一歩踏み込んだ関係であったことは間違いないのですが、そこでどういったやり取りがあったのかといったようなところを、これから友人や関係者等から聴取していきながら、捜査は進められていくのだろうと思います。(2023年3月6日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)