海上保安庁と宮崎カーフェリーによる海での旅客船事故を想定した大規模な訓練が、8日、行われました。
宮崎カ―フェリーの新しい船を使った同様の訓練は、今回が初めてです。

宮崎カーフェリーの新船就航後初となる8日の合同訓練。
海上保安庁と宮崎カーフェリーの職員あわせて83人が参加しました。

訓練は、「フェリーろっこうと貨物船が衝突し、フェリーで火災が発生した」との想定で実施。重傷者を巡視船に避難させる訓練や、海に転落した人を救助する訓練が行われました。

(下川祥子記者)
「航行中のフェリーにヘリコプターが到着しました。これから重傷者をヘリコプターで吊り上げ救助する訓練が行われます。」

また、今回、新船に新たに設けられたヘリコプターのピックアップポイントを使って、重傷者を吊り上げる訓練も行われました。

(宮崎カーフェリー 吉田慎一運行管理部長)
「安全運航、安定輸送という観点から、こういった訓練を、引き続き、連携して協力してやっていきたい」

(宮崎海上保安部 中川雅博次長)
「事故自体いつ起こるかわからない。基本をしっかりやったうえでいざという時に対応していくことが大事だと思う」

宮崎カーフェリーや海上保安庁では、こうした訓練を通して協力体制の強化を図っていきたいとしています。