名古屋市の河村市長は一転して計画容認を表明した木曽川導水路の水を堀川に常時流し込み、水質浄化に役立てる考えを示しました。


名古屋の中心部を流れる堀川は水源がないため、水質悪化が以前から問題となってきました。


これまでも何度か木曽川や庄内川の水を流し込み、水質浄化の社会実験を行ってきましたが、今回あてにしているのが木曽川導水路計画の再開を前提に、利用できることになる徳山ダムの水です。
(名古屋市 河村たかし市長)
「堀川で泳げるような、ええ川にならないかと。最低でも毎秒1トンの水を常時、流せますので」

きょう(7日)の市議会で議員からの質問に対し河村市長が示した方針は、岐阜県揖斐川町の徳山ダム下流から、43キロの地下トンネルで揖斐川の水を木曽川まで引く木曽川導水路計画の水を、毎秒1トン常時堀川へ流し込むというものです。

実現すれば水質の浄化が期待できますが、そのためには国が名古屋市の提案を受け入れた上で、導水路事業を再開する必要があり、実現はまだ先の話です。