日本人の腸内細菌 5タイプが判明

もっと詳しく腸内環境を知ることができるキットもあります。プリメディカという企業が提供している腸内フローラ検査サービス「Flora Scan(フローラスキャン)」というものです。便を提出し、結果は2週間後。自分の腸内細菌が判明します。
費用は約1万5000円~2万円台。医療機関やWebから購入することができ、大阪・枚方市のふるさと納税で寄附金額3万円で入手可能です。

提出された便をもとに、内藤教授のチームは1800人分の腸内細菌を分析。京都府立医科大学・摂南大学との共同研究を行いました。

分析の結果、日本人の腸内細菌が5つのタイプに分かれているということが判明。タイプにより、食事に傾向がありました。

A)高たんぱく・高脂質タイプ
食事例:とんかつ+ごはん+味噌汁
腸内細菌:ルミノコッカスが多い
リスク:Eと比較して高血圧11倍 糖尿病12.5倍 心疾患や神経疾患など

B)三大栄養素のバランスが良いタイプ
食事例:サラダ+ヨーグルト+ピーマンの肉詰め+ごはん+スープ
腸内細菌:バクテロイデス・フォーカリバクテリウムが多い
健康型 病気が少ない

C)炭水化物が多いタイプ
食事例:ラーメン+チャーハン
腸内細菌:バクテロイデスが多い フォーカリバクテリウムが少ない
リスク:炎症抑制に関係する腸内細菌が少ない

D)高たんぱく・高脂質・砂糖が多いタイプ
食事例:ハンバーガー+フライドポテト+炭酸飲料
腸内細菌:ビフィドバクテリウムが多い
リスク:肝疾患や炎症性腸疾患など

E)魚や野菜が多いヘルシー食タイプ
食事例:焼き魚+きんぴら+納豆ごはん+味噌汁
腸内細菌:プレボテラが多い
健康型 病気が少ない

5つのタイプの中では、BとEが健康な人に多いタイプです。

内藤教授:
Eタイプは、どちらかというと田舎の方にお住まいで、お肉とか揚げ物が少ない、いわゆる健康な長寿のおじいちゃんおばあちゃんですね。
Bタイプは都会でバランスを考えながら何でも食べて、健康に気をつけていられる都会型健康タイプだと僕は思います。

恵俊彰:
昼間にとんかつを食べることもありますし、朝ヨーグルトを食べますし、3食でAタイプBタイプがある感じがする。昼はタンパク質を摂ろうと思ってますし、夜は炭水化物を抑えようと気にしてます。

内藤教授:
正しいと思います。やはり食べ物は何を食べるかということも大事ですが、いつ食べるかということも大事。だから、とんかつを食べたいという思いがある方は、夜は控えて、昼に食べるっていうのは本当に正解です。