来年春に卒業する大学生などを対象とした新卒採用の会社説明会が今月から解禁されました。就職活動が本格スタートする中、学生たちは何を重視して会社選びをしているのでしょうか。
今月から本格的に始まった就職活動。
宮崎市では3日、合同企業説明会が開かれ、県内に事業所を置く100社がブースを構えました。
一方、学生は200人余りが参加し、興味がある企業のブースで担当者の説明を熱心に聞いていました。
(学生)「同じ会社の人と和気あいあいとできたらいいなと思っている」「自分の強みをいかしながら貢献しながら成長できる企業を見つけたいと思う」
主催した宮崎労働局によりますと、今回の説明会では、100の枠に対して161の企業が参加を希望するなどコロナ禍前の水準に戻りつつあり、今年も学生優位の「売り手市場」が続いているとみています。
(宮崎労働局職業安定課 正入木均 課長)「コロナの影響が落ち着いたことによって、学生も徐々に県外へ目を向ける傾向がある。(きょうのフェアで)企業の魅力を感じ取ってもらって県内就職のきっかけづくりにしてもらいたい」
また、説明会では、企業側が仕事内容だけでなく、働き方の説明にも力を入れていました。
(三浦功将キャスター)「学生たち仕事に安定を求める傾向が強いとされていますが、そんな中こちらは大変人気ですね。立ち見も発生している状況です」
学生が多く集まった企業のブースは、いずれも「働きやすさ」を強調していました。
(学生)「給料も大事かなと思っているので、給料と休みですね」
「ワークライフバランスって言葉があるが、そういうところも大切にしたいと思っている」
(イート 木原奈津子社長)「時短正社員の制度とか、有給を100%消化することを目指していることとか、残業ゼロを目指していることを学生に話をしている」
社会人であっても自分らしい生活を続けたい。
売り手市場が続く就職活動では、そんなイマドキの学生の声がトレンドと言えそうです。