「処理水の海洋放出」迫る

福島第一原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水。

松野官房長官(2023年1月13日):
「(処理水の)海洋放出に向け、その前提としている安全性の確保と風評被害対策の徹底に万全を期すとともに、地元関係者のご懸念に耳を傾けつつ、これらに対策について丁寧に説明していく」

政府は敷地内での保管に限界があるとして、2021年4月、海に放出することを決め2月にはその具体的な時期を示しました。

2023年の春から夏ごろに海洋放出です。

東京電力の計画では、処理水のトリチウムの濃度を国の基準の40分の1未満に、また、WHO=世界保健機関の飲料水基準の7分の1未満になるまで海水で薄め、海底トンネルを通じて沖合およそ1キロの地点で放出します。

「人体や環境に影響はない」これが政府の見解です。

しかし、漁業者にとって簡単な話ではありません。