「シカ」はどこからやって来るのか?

暗闇のなか光る、クリクリとした瞳。

鳥取県西部、大山隠岐国立公園内に設置されたカメラの写真です。


大山隠岐国立公園内に設置されたカメラには、3~4年ほど前からニホンジカの写る頻度が増えているといいます。


環境省大山隠岐国立公園管理事務所 尾﨑絵美 所長
「大山隠岐国立公園内には10年ぐらい前から一部にカメラを設置していますけど、最近シカが見られる頻度が高くなってきています」

「食痕、シカが食べる跡の調査とかの推定ではあるんですけど、鳥取県岡山県の東辺りから来ているんじゃないかと言われています」


シカが増えると、大山はピンチに陥ると言います。
その証拠があるということで、専門家とともに大山を歩いてみました。

小崎純佳キャスター
「ここも、ここも、先っぽだけ食べられてしまっている状態ですね」

大山観光道路から少し入った林の中では、シカの大好物・アオキという植物がたくさん食べられていました。

シカによる食害、つまり「食い荒らし」です。



また、さらに奥に進むと…

大山自然歴史館 矢田貝繁明 館長
「これなんか、リョウブっていう木で、春先の雪がまだ残っていて、アオキなんかが芽が出てないときに食べるものが無くて、シカがこれの皮をみんな食べてしまいます」

これまたシカの好物・リョウブの木。
無残に皮がはがされています。




皮が全てはがれてしまうと、樹液が上がらなくなってしまい、枯れる可能性があると言います。