ため池で溺れていた5歳の男の子を、とっさの判断で救助しました。技能実習生のインドネシア人3人の勇敢な行動。「ひとりでは助けることが難しかった」という、見事な連携プレーとは?

1日、鳥取県琴浦町の琴浦大山警察署。

感謝状を渡されたのは、米子市の國崎青果で勤務する技能実習生で、インドネシア国籍のアディ・レイナルディさん27歳、ナジル・ザナリさん29歳、ローマディさん32歳の3人です。


感謝状の理由は、先月起きた出来事。

先月11日午後4時半ごろ、勤務を終えた3人が車で帰宅する途中でした。

「子ども。子ども落ちてる!車止めて止めて!」

大山町のJR大山口駅のすぐそばにある農業用のため池「笠原池」で、赤色のジャンパーを着ている小さな子どもが溺れている姿をアディさんが発見しました。

アディさん

「最初は鳥かなと思って、近づいたら人間だったです」

アディさんは子どもと分かるや否や、車を飛び降り、ため池へ向かって猛ダッシュ。

ナジルさんとローマディさんはアディさんを追いかけ、アディさんは作業着のまま、池に飛び込んだといいます。

「飛びこんで、端に持っていって、ナジルさんがここに下りて、子どもを持って、3人で上にあげた」

「一人では難しいです」

子どもは池の端から4、5メートルのところで溺れていて、アディさんは泳いでそこまで行き抱きかかえると、ため池内で足を踏み入れた状態で待っていたナジルさんに預けました。


そして、法面で待機していたローマディさんが子どもを受け取り救助しました。

「抱っこして、マディさんが持っていって、道ぐらいで子どもは泣きました。水もちょっと飲みました」

アディさん

「子どもの命の考えだけでした。」

ナジルさん

「助けたことできて嬉しいと思って」

ローマディさん

「一緒かな」