スタイリッシュな作業着が完成しました。
建設現場で着用する作業着のデザインを宮崎市の高校生が考案し、28日、お披露目されました。

細身のシルエットに赤いラインが印象的なこの作業着。

服の製作などを学んでいる宮崎農業高校生活文化科の生徒が、建設会社「矢野興業」からの依頼を受けてデザインしたもので、28日、初めて完成品がお披露目されました。

(矢野興業総務部 黒木恵美さん)
「内に秘めた能力というものを学生さん持っているということから、地元の学生さんに、ぜひ、弊社のデザインを考えて欲しいというところで、宮崎農業高等学校さんにお願いしました」

このプロジェクトは、矢野興業が、今年6月に創業50周年を迎えるにあたり、作業着を一新しようと考え、およそ1年前に、学校へ依頼したことからスタート。
2年生と3年生から72のデザイン案が出されました。

(矢野興業総務部 黒木恵美さん)
「私達もどういったデザインが上がってくるっていうのは想像もつかなくて、実際に72のデザイン案が出たときに、職員一同すごい感動していました」

その後、社内投票により10案にまで絞り込み、制服製造会社の講義を受けるなどして、さらにデザインに磨きをかけました。

そして、最終的に3年生の日高 葵さんのデザインが採用されました。

(宮崎農業高校 日高 葵さん)
「自分が考えたものをいいと思ってもらえたのが嬉しくてよかったです。自分が町とか矢野興業の方とかを見たときに、自分のデザインした作業着を着られているのを見るのが楽しみです」

完成した作業着は、伸縮性のある生地が使われていて、細身のシルエットでも動きやすく、ズボンのすそが絞られているため、周囲の物にひっかかりにくくなっているのが特徴です。

(矢野興業総務部 黒木恵美さん)
「私達では考えられないような発想力だったり、斬新なデザインだなと職員一同感動していた」

完成した作業着は、矢野興業で新年度から着用されるということです。

(矢野興業総務部 黒木恵美さん)
「建設業のイメージ、まだ、危険だとか汚いとかマイナスなイメージを持たれている方が多いかなと思うんですけれども、建設のイメージを変えられたらいいかなと思います」