インドネシアの環境・林業省の副大臣らが26日、来県し、オランウータンの共同繁殖の実現に向けとべ動物園を視察しました。

視察のため、とべ動物園を訪れたのは、アルー・ドホン環境・林業副大臣やインドネシア大使館の職員などあわせて12人です。

アルー副大臣ら訪問団のお目当ては、オスのボルネオオラウータン「ハヤト」、12歳。

県によりますと、「ブリーディングローン」という動物園同士で貸し借りを行う制度を使い、ハヤトの繁殖相手をインドネシアから受け入れる計画が、以前から検討されてきました。

しかし、コロナ禍などで実現していないため、先月、中村知事が経済交流で現地を訪れた際、オランウータン提供の早期実現を要望しました。

アルー副大臣は26日の視察の中で「オランウータンを提供できるかの確約は現時点ではできないが、国内法の整備などできることから手をつけていきたい」と前向きな姿勢を示しました。

訪問団は、27日県庁で中村知事を訪問するほか環境技術などに力を入れる県内企業の視察も行う予定です。