39年前、滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件。犯人とされた男性は無罪を訴えながらも無期懲役を言い渡されて服役、病死した。今、遺族が再審(裁判のやり直し)を求めていて、あす2月27日、大阪高裁が再審を行うかどうかの判断を下す。カギを握るのは、「新証拠」と「新見解」だ。

酒店経営の女性が殺害…警察の捜査難航し3年後に逮捕

1984年の年末、酒店を経営する当時69歳の女性が突然行方不明となった。その20日後、女性は宅地造成地で遺体となって発見された。さらに店から無くなっていた手提げ金庫が山中から発見されたことで、警察は強盗殺人事件として捜査を始めた。しかし、警察の捜査は難航し、発生から3年以上が経った1988年3月12日に警察は酒店の常連客だった阪原弘さんを強盗殺人容疑で逮捕した。