■元大阪府警刑事 発見された場所「不可解」と指摘
記者
「午後2時すぎです。捜索を終えた警察車両が今、規制線の中から出てきました」
雨の影響で4月29日の捜索は午後2時に終わりました。これまでに靴などが見つかった場所はどんなところなのでしょうか。
▼まず4月23日に「人の骨の一部」が見つかったのは、とも子さんが最後に美咲さんを目撃したキャンプ場から600メートル程の地点です。
▼そして28日、枯れた沢を数100メートル上流に登った急斜面で「右足の靴」が発見。
▼さらに29日、「左足の靴」と「片足の靴下」が別々で見つかり、それぞれ「右足の靴」から数メートルの場所だったということです。
捜査関係者は左足の靴について…。
捜査関係者
「右の靴と同じく隠された状態ではなく、劣化も進んでいなかった。靴に目立った傷もない」
これまでに何度も現場を訪れている元大阪府警の刑事・中島正純さんは、発見された場所について「不可解」だと指摘します。
元大阪府警刑事 中島正純氏
「見ていただいたら分かりますが、本当に断崖絶壁の急斜面の山になっているんですよ。例えば、子どもがわざわざ山の中に入っていくだろうか、そして上に上がっていくだろうかと」
また靴の保存状態についても…。
中島氏
「いろいろな寄生虫とか虫とかによって腐敗が進んでいくと思う。それから直射日光とか、大雨もそうです。色々な状況で2年半も元の原型を留めているだろうかと」
ただ、発見された靴下は判別できないほど劣化しているといいますが、これについては“違和感はない”と話します。
中島氏
「靴下は同じぐらいのレベルの損傷でなければならないということではないと思います。靴下は布ですから、非常に痛みやすい。例えばこれが1か月とか半年とか置いてあったら、そのような(劣化)状態になるのではないかと思う」