■侍ジャパン強化試合 ソフトバンクー日本代表(26日・サンマリンスタジアム宮崎)

強化試合2試合目の先発を務めた山本由伸(24)は、3回39球を投げ、被安打2の2失点でマウンドを降りた。

昨季、2年連続“投手4冠”の山本は左足をあまり上げない“新フォーム”での投球。立ち上がりは1番・牧原大成(30)に1球目の151キロを打たれたが、公式戦では2019年8月以来にレフトの守備についた岡本和真(26)が落ち着いてキャッチ。2死一塁で4番・柳田悠岐(34)に対してはカウント1-0から3球連続でフォークを投げ、最後は内角真ん中に153キロのストレートで空振り三振を奪った。

2回は1死から6番・正木智也(23)にレフト線へツーベースを打たれると、7番・ガルビス(33)には高めのストレートを弾き返されライト線への先制のタイムリーツーベースを浴びた。さらに2死三塁から三森がサードゴロを弾くと、村上宗隆(23)の一塁への悪送球で2点目を奪われた。3回は栗原陵矢(26)からこの日3つ目の三振を奪うなど3者凡退に抑え、2番手の高橋奎二(25)にバトンを渡した。

マウンドを降りた山本は「失点してしまいましたが、感覚よく投げられた球が多かったです。(捕手の)中村さんと確認しながらいろんな配球を試すことができたので、内容は良かったと思います」と自身のピッチングを振り返った。

山本は強化合宿前に「多少(WBC球は)滑る感覚はありますね。フォークが多少、抜けやすいかなっていうイメージはありますけど」と話していたが、この日はフォークを13球投げて抜けたのはわずか1球だった。