ロシアによるウクライナ侵攻から1年。静岡県内には現在、39人の避難民が生活しています。静岡市に避難している親子は、静岡での暮らしに馴染みつつも、母国に平和な日常が戻ることを祈っています。
静岡市清水区、息子を見守るのは、ウクライナ人のアナスタシアさん。2022年5月から静岡市に住む姉の家に息子のブラッドくんと共に避難しています。
<ウクライナから避難している アナスタシアさん>
「生涯忘れることのない、よくない経験です。断水も続いていますし、1日中爆撃も続いていますし、外にも出られません。食品を買いに行くこともできません。ソファの上で座っていても、ずっと飛び上がっているような爆撃の強さを経験しました」
戦地の厳しい状況は1年が経ついまも変わらず、静岡での暮らしは9か月になりました。
<ウクライナから避難している アナスタシアさん>
「まずは日本語を勉強しています。就職もできました。3か月働いています。ウクライナでの生活に比べ、楽園です」
3か月前から、食品加工工場で働き始めたというアナスタシアさん。温かく迎え入れてくれた職場に感謝しています。アナスタシアさんのように、ウクライナから静岡県内に避難してきた人は現在39人。その生活は徐々に変わりつつあります。静岡市では先週、行政やNPOなどで構成する支援団体が1年間の活動を振り返りました。
<ウクライナ希望のつばさ SHIZUOKA事務局員>
「生活一時金ということで1人10万円、渡航費については1人5万円」
団体はこれまで、ウクライナからの避難民に対し、避難民同士の交流会を開いたり、生活一時金や渡航費を補助したりとさまざまな支援をしてきました。長引く避難生活により、最近では、静岡県内での就職を希望する人が増えていますが、一方で時間の経過と共に県民の関心が薄れてきているのを感じています。
<ウクライナ希望のつばさ SHIZUOKA 小野田全宏共同代表>
「多くの県民の方に支援金を届けて頂いたんですけれども、ここ数か月はぴたっと止まってしまいました。ウクライナの現状をぜひ、県民の方々により関心を持っていただいて、お力を頂けるとありがたいなと思っています」
多くの犠牲者を出しながら戦争は、いまだに終わる気配がありません。
<ウクライナから避難している ブラッドくん>
「工作と絵を売ってウクライナに寄付したいです。友達を助けてあげたいです」
<ウクライナから避難している アナスタシアさん>
「いまの気持ちを考えると、戻りたいという気持ちより恐怖感が強くて、戻ったとしても怖くて、落ち着いて住めない。毎日攻撃は続いていますし、爆撃も続いています。がれきの下で人がどんどん死んでいくのを見るのもつらいです」
ロシア出身で通訳者の長阪有美奈さん。アナスタシアさん親子の静岡での生活を支えています。
<通訳者 長阪有美奈さん(ロシア出身)>
「ロシア語で話をしている。彼女たちはすごく明るくて、話をしている最中はまったく戦争の話はしないし、背景を感じないくらい明るいです。本当にかわいそうだと思う。なぜ、こういうことになっているのか、いまでも理解できません」
心から笑い合える日はいつ訪れるのか。ただその日を待つ人たちが静岡県内にもいます。
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