殺処分されたネコが133匹からゼロに。鹿児島市では昨年度初めて、保護されたネコの殺処分が行われませんでした。全国で殺処分されるネコ・イヌは2万匹以上います。殺処分ゼロがなぜ達成できたのか、そして、今後も継続するためにはどうすればいいのか、背景を取材しました。

 「ミャア、ミャア…」手のひらに収まるほどの子ネコ3匹が、タオルがしかれた箱の中で、か細い声で鳴いていました。まだ目も開ききっておらず、小さな口で哺乳瓶を探してミルクを一生懸命飲んでいます。生後間もないこの子ネコたちは、4月上旬、鹿児島市の公園で木箱に捨てられた状態で見つかり、鹿児島市の動物愛護管理センターに保護されました。

木箱に捨てられた状態で保護された


■ネコ・イヌ殺処分 全国で2万3千匹以上

 保健所や行政が運営する動物愛護管理センターなどでは、けがをした野良ネコ、様々な事情で飼えなくなったネコやイヌを保護します。鹿児島市の動物愛護管理センターでは、ホームページで譲渡できるネコやイヌを公開し、引き取る人を探していますが、引き取り手が見つからなかった場合は殺処分されます。

鹿児島市 動物愛護管理センター

 環境省のまとめによると、2020年度、全国で殺処分されたネコとイヌは、保健所や管理センターなどで病死するなどしたケースを含め2万3,764匹。このうちネコは1万9,705匹、イヌは4,059匹で、ネコが約83%を占めます。(下グラフ)


 鹿児島県内では、2020年度、1,329匹のネコが保護され、そのうち703匹が殺処分されました。鹿児島市では保護された627匹のうち133匹が殺処分されました。しかし、2021度は前年度とほぼ同じ618匹が保護されたなか、殺処分は行われませんでした。統計が残る1994年度以降で、ネコの殺処分ゼロは初めてのことでした。