新幹線開業で“乗り換え”が新たに発生
MRO石橋弘崇アナウンサー
「北陸新幹線の延伸で金沢から関西方面へは新たに敦賀での乗り換えが発生します。利用者に聞いてみました」
京都からの観光客
「自分は富山出身なので、富山に帰る際には結局、金沢から乗り換えになるので変わらない」
Q.運賃がちょっと上がる可能性があるがどう思う?
福岡からの観光客
「地元の方がどう思うか。観光の人はたぶんそこは惜しまない。行きたいから」

新幹線の開業に伴い、石川県内から大阪・名古屋方面へ列車で向かうには、敦賀で在来線の特急への乗り換えが避けられません。
石橋アナ
「白山市の松任駅に来ました。JRから経営分離される北陸線。利用者はどう思っているのでしょうか?」
利用者
「(運賃が)上がらないほうがいい」
Q.利用頻度が高い?
利用者
「そうです。毎日のように使っているので」
「値上げはやむを得ない。10円か20円か30円か別にして」
一方、新幹線開業で北陸線はJRから経営が分離され、新たに金沢駅から福井県境までの区間はIRいしかわ鉄道が運行します。県はJRから譲渡される資産の購入や設備投資、運賃の値上げを緩和するため、関連事業として総額107億円あまりを盛り込みました。

観光誘客の効果に加えて、住民の利便性の確保は新幹線延伸後の大きな課題となるだけに、長期的視野に立った取り組みが求められます。
敦賀開業に伴う乗り継ぎの問題については、否定的な意見はそれほど聞かれませんでした。一方で在来線に関しては、運賃の値上げに関してネガティブな意見もありました。

在来線は、IRいしかわ鉄道に経営が移ってから、普通運賃と通勤用の定期が14%の値上げとなる見込みです。例えば、金沢~松任間の普通運賃は現在200円ですが、値上げ後は230円になる見込みです。往復では60円負担が増し、利用頻度の高い沿線住民にとっては大きな痛手です。
使いやすい在来線を求める声も多く、在来線の環境整備は今後、県にとっての大きな宿題となりそうです。