■MLB エンゼルスキャンプ(日本時間23日、アリゾナ州テンピ)
エンゼルスキャンプ8日目は大谷翔平(28)が実戦形式の練習に登板、2回、計打者7人に対して39球を投げた。
強風の中、キャンプ施設に到着した大谷は上下黒のスウェット姿で登場。入口に設置されていたテントの骨組みに頭をぶつけ「痛っ!」と声をあげ、苦笑いで施設に入っていった。
実戦形式の練習では強風の中、マウンドの後ろのネットが倒れそうになる悪条件での実戦となった。大谷は1人目の打者を内野ゴロに打ち取ると2人目を空振り三振、3人目を見逃しの三振とWBCに向けて仕上がりの良さを見せた。
大谷は2回、打者7人に39球を投げて被安打1、奪三振3、四球1、ストレートの最速は156キロをマーク、カーブ以外の変化球も試した。「良かったですね、ちょっと風が強かったり、色々ありましたけど、数値的にはここまで問題なくきているので。あと何試合か実戦で投げて、もうちょっと上げていきたいなと思います」と話した。
今季からメジャーで導入される新ルールの“ピッチクロック”を確認。ピッチクロックとは投手がボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならないというルール。このルールに大谷は「ピッチクロックは問題なく、ライブBPの感じだと。またゲームになったら多少感覚だったりとか、そういうのがあると思うので。もうちょっと(投球時間が)伸びるかなという印象はありますけど、今日のところは問題なかったです」と新ルールにも順応。昨季はランナーがいない場合は21.4秒、ランナーがいる場合は26.5秒だった。さらにこの日の大谷は左腕に付けた球種をキャッチャーに伝達する電子機器“ピッチコム”を使用して投球動作も確認。そのタイムは約11秒~13秒とほとんどタイムオーバーはなかった。
練習前にネビン監督(52)が会見を行い「(大谷は)日曜日(日本時間27日)と月曜日(28日)はDHで、火曜日(3月1日)に投げます。ショウヘイは火曜日のオークランド戦で投げます」とスケジュール変更を口にし、侍ジャパンへの合流が早まった事も明かした。
【エンゼルスのオープン戦日程】※日本時間
26日 マリナーズ戦(ビジター)
27日 ホワイトソックス戦(ホーム)※DH予定
28日 ジャイアンツ戦(ホーム)※DH予定
3月1日 アスレチックス戦(ビジター)※登板予定
3月2日 ブルワーズ戦(ホーム)