小学生が立ち上がった「私たちの地元を知って」舞台は閉校した校舎 

少子化に伴い、全国的に学校の統廃合が進んでいます。こうした中、岡山県和気町では、「閉校した小学校を活用して地域を盛り上げよう」という取り組みが行われています。指揮を執るのは小学6年生の児童。「自分たちの大好きな地元を知ってほしい」。熱い思いが込められたイベントです。

(佐伯小学校6年生)
「佐伯を盛り上げるぞー!」
「おー!」

岡山県和気町の学校で開かれた、地域の特産物などを販売するイベントです。

会場となったのは、6年前に閉校した小学校。イベントは、今は統合先の小学校に通うこの地域の児童が企画したものです。

(佐伯小学校6年生 野山侑生果さん)「思った以上に来てくださっていて、うれしかったです」

(訪れた人)「すごいねー」
「頑張っているなと思って。少人数ながら…」
「自分も頑張らないと。もう歳ですけど、頑張らないといけないと思います」

全校児童80人の和気町立佐伯小学校で、2020年から取り組んでいる活動、その名も「山田小プロジェクト」です。

ここから3キロ離れたところにある旧山田小学校は2017年に閉校し、佐伯小学校に統合されました。

プロジェクトは、「かつての母校を朽ち果てさせたくない」と、旧山田小学校の校舎を活用した“まちおこし”として当時の6年生が企画したのが始まりです。

(佐伯小学校6年生 中山莉胡さん)「佐伯は人が少ないから、この活動で『佐伯いいな』と思ってもらえるように」