ガラパゴス携帯、いわゆる「ガラケー」。
現在、スマートフォンが広く普及していますが、スマホの前は、多くの人がのガラケーを使っていました。

このガラケー、今も愛用しているという人が少なくありませんが、来年3月、このガラケーのうち「3G回線」を使ったものはサービス終了となり、使えなくなってしまいます。

サービス終了まで半年、宮崎県内の利用者を取材しました。

日本独自の進化を遂げたボタン式「ガラパゴス携帯」

2000年代に登場したガラケー。

日本独自の進化を遂げたボタン式のガラパゴス携帯、通称「ガラケー」は、長年にわたり幅広い世代に親しまれてきました。

スマホが普及した今、ガラケーを使っている人に話を聞いてみると…

(建設業・男性)
「これ(ガラケー)が一番いい。軽くて。(スマホには)変えずらい。重さも違うし、太さも。ポケットに入らないからなかなか(使い勝手が悪い)」
(農家・男性)
「機能がね、もう年だからあんまり使わないわ。電話だけだから。ガラケーでいい。スマホはうまく使えない」
(親子)
「私の母が85歳ですけど、ガラケーを使っている。それで使えなくなった時、どうしようかと思っている」
「(祖母が)時々電話をくれるので、ちょっと何かがあったときに(携帯がないと)心配ですよね。離れて暮らしているので」

そのコンパクトさや多機能はいらないという理由で今も使われ続けているガラケー。
その基盤となったのが、第三世代の通信サービス「3G回線」です。

中央大学の岡嶋裕史教授は、3G回線が担った役割を次のように話します。

(中央大学国際情報学部 岡嶋裕史教授)
「第3世代3Gは、世界的に携帯電話を作るときのルールを統一しましょう、だから、日本の3Gの携帯電話を海外旅行に行くとき、例えばアメリカに持っていくと、新しく契約するとか、借りるではなくて、そのまま使える世界がやってきたのが、第3世代3Gだったかもしれない」