人間に捨てられた命の現実を見てもらいたい

終盤に出てくる28歳の猫「ミータン」

村上浩康監督:「人間で言うと130歳から140歳。普通のニャアという泣き声ではなく、お腹の底から出すウォーというような声で、多摩川に捨てられて生きて死んでいったネコたちの本当に心の叫びみたいなものに聞こえて涙が出てきた」

その鳴き声は、ぜひ映画館で。

「『命って何だろう』と見ていただいた方に感じ取ってもらいたい。人間の都合で捨てられた命の現実を見ていただきたい」

「たまねこ、たまびと」は、仙台市青葉区のフォーラム仙台で来月2日まで上映しています。今月26日までは、村上監督の舞台あいさつが行われます。

(映画監督・村上浩康さん)
2019年、同じ多摩川を舞台にした「東京干潟」「蟹の惑星」の2作品が高く評価され、その年の最優秀新人監督を決める新藤兼人賞の金賞を受賞。ドキュメンタリー監督としては異例。「たまねこ、たまびと」は、多摩川での3作品目。