安全対策工事費は計7100億円 専門家「冷静な議論を」

東北電力・樋口康二郎社長:「発電所全体の安全性を確保するために必要な供用施設に関わる安全対策工事費を含めて5700億円程度と評価した」

去年11月、女川原発2号機再稼働のための安全対策工事費用について東北電力はそれまでの3400億円から大幅に増額し5700億円と試算。さらにテロ対策の「特定重大事故等対処施設」の建設費用が加わると、あわせて7100億円かかるとの見通しを示しました。

原子力発電の経済性について、専門家は、「化石燃料の価格は変動する」とし、「落ち着いた議論が必要」と指摘します。

龍谷大学政策学部・大島堅一教授(環境経済学):「一番高い去年の秋の価格が反映されて、今、電気料金が改定になる。そこで(原発再稼働を)短期的に判断したことが、非常に(コストの)高い選択になってしまうことがある。そこは賢く理解すべきだと思う」

東北電力女川原発2号機。再稼働すれば震災で被災した原発として初めてとなります。