中国の外交トップがモスクワ訪問 プーチン大統領の“思惑”とは

井上キャスター:
バイデン大統領は、リスクを取って、キーウに行き、本気度を示したというふうにも言えるわけですが、バイデン大統領のウクライナ訪問の映像というのは、きっとロシア国民も目にするはずで、ロシア国民の足元を揺るがすなど、そういう効果はどの程度あるのでしょうか?
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助氏:
ロシア国民の足元を揺るがす効果はそれほど期待できないでしょうが、ただプーチン大統領は、この戦争が長引けば長引くほど、西側のウクライナに対する支援は衰えていくと踏んでるわけです。そういう意味でも、バイデン大統領が、このタイミングでキーウに行くことの意味は非常に大きいと思います。
井上キャスター:
元々、戦争が長びけば長引くほど、厳しいのはロシアだという説明が、結構多かったように思いますが、そうではないのですか?
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助氏:
ロシアは今、少なくとも財政的には3年ぐらいは、この戦争を継続できるのではないかという報告を、最近は西側メディアを通じて、いろいろな専門家が出しています。しかも、実はこのタイミングで、中国の外交担当者のトップである王毅氏がモスクワを訪問します。やはり中国の支援というのも、この戦争に非常に大きな意味を持っていて、それも含めて、この戦争はそう簡単には終わらないのではないかという危険性が高まっていると思います。