カブスの鈴木誠也(28)が20日(日本時間21日)、アリゾナ州メサでメジャー2年目のキャンプイン。アップ、キャッチボール、守備練習、フリー打撃、ライブBPと約2時間の練習を行なった。

この日、投手陣と野手陣がそろったカブス。笑顔で挨拶を交わした鈴木は、守備練習に向かう際に、N.ベラスケス(24)と会話をしながら“恋人つなぎ”で手を握り合うなど、和やかなムードでのキャンプスタートとなった。

フリー打撃ではメジャー投手の短い間合いから繰り出される160キロ近い速球に対応するため今季から取り組んでいる、左足の始動を早め、足の上げ幅を小さくした新打法で25スイング中、3連発を含む8本の柵越え。

打撃方法をコンパクトにした分、スイングパワーは落ちたが、それを体でカバーした。「去年、食事の大切さを痛感したと言いますか、この体じゃ戦えないなみたいな。シーズン終わった瞬間に巨大化しようって計画を立てていました」と、昨季終了時より体重を約10キロ増量。「これをしっかりキープしながらシーズンもしっかりやっていきたいなと思います」と意気込んだ。

ライブBPでは昨季先発で4勝を挙げた右腕エイドリアン・サンプソン(31)、左腕ブレンドン・リトル(26)の2投手と対戦。1打席目、サンプソンの86マイル(138キロ)のチェンジアップに体を崩されながらもボールを上手くひろいレフト前ヒットを放った。

リトルとの対戦では97マイル(156キロ)のストレートをコンパクトに振り抜きセンター前へ、初実戦で結果を残した。「しっかり(ボールが)見えてるなという感じはしたので、あとは振りに行く中での感覚だったりにまだずれがある。これからいろいろ変わると思いますけど、アジャストできるようにやっていきたいなと思ってます」と新打法の修正点を口にした。

WBCについては「楽しみですよ。楽しみしかないです。やっぱりすごい選手たちと一緒にできますし、すごい選手たちと対戦できるので、そういった意味ではすごく楽しみです」と話した鈴木。「今はWBCのことしか頭にない。早くそこに合わせられるようにしっかりやりたい。ダルさんとはたまに連絡とったりはしてますね。ライブでユーチューブでも配信されているので、そういった練習とかは見てるんですけど」と、遠いアリゾナから侍ジャパンの情報もチェックしていた。