山形県朝日町では、町の議場を使い、「子ども議会」が開かれ、地元の小学生たちが町長に質問しました。

これからの町づくりについて、児童たちは、どんなことを考えているのでしょうか。

児童「はい!議長」

朝日町の議場で開かれた「子ども議会」には、町の3つの小学校から児童51人が議員として参加しました。

これからの町づくりを自分たちで考え、発信していくことが狙いです。

西五百川小学校の児童「地域のみなさんと一緒に築いてきた148年の歴史が詰まっていて…」

創立から長い歴史がある西五百川小学校。

児童たちにはある気になることが。

西五百川小学校の児童「新しい学校になることを楽しみにしていますが、いまある各学校の校舎はどのように保存したり活用したりしていくのでしょうか」

朝日町では、令和10年に町の全ての小中学校を一つにし、新たに義務教育学校を開校することを目指しています。

児童たちは、思い出の詰まった学び舎が今後どうなるのか気になるようです。

朝日町・鈴木浩幸町長「(各学校の)歴史について継承しなければならないと改めて思った。皆さんからもよいアイディアがあれば提案いただき参考にしながら考えていきたい」

また、こんな質問も。

大谷小学校の児童「町のために何かをやりたいと思う子どもが活用できる補助金制度をつくることは難しいでしょうか」

授業のなかで、町をPRするため、パンフレットなどを作ったという児童たち。

町の魅力発信へ、新たな制度を要望しました。

朝日町・鈴木浩幸町長「子ども議会で提案したことが実現できるような新たな補助金制度を創設することを考えたいと思います」

緊張感が漂う議場。

そこには自分たちの目線で町の将来を考える子どもたちの姿がありました。

児童「めっちゃ緊張した。今後の未来について私たちにできることがたくさんありそうだと思った」

児童「補助金のことなども考えてくれてうれしかった。いまよりもたくさん人が来て朝日町がもっと盛り上がってほしい」

朝日町・鈴木浩幸町長「とてもすばらしかった。子どもたちの意見を大切に、今後の町政にあたっていきたい」

児童たちは、きょうの経験を生かし、授業などで今後の町づくりを考えていくということです。