■侍ジャパン宮崎キャンプ(20日、宮崎)
侍ジャパンはキャンプが始まって以来、初めての休日を迎えた。メジャー組で唯一初日から宮崎キャンプに参加しているダルビッシュ有(36)は、オリックスの宮城大弥(21)とキャンプ施設に登場し、休日返上で練習を行った。
球場到着から約1時間後、午前11時頃からダルビッシュは半袖姿で宮城とキャッチボールを開始。最大80mまで距離を伸ばし、塁間(約27メートル)で強めのボールを投じた。
「キャッチボール下手くそなんで」と謙遜気味の宮城にダルビッシュは「大丈夫、全然、暴投して。ほんまにマジ大丈夫だから」と優しく声をかけた。「変化球も投げていいよ」という言葉に「いえ、大丈夫です」と一度は断った宮城だが「緩いやつ行きます」と得意のカーブを投げて見せた。捕球の瞬間、ダルビッシュは両手を膝に置き「あーーー、いいねー!」としみじみ一言。続いての速い真っ直ぐには「うわー、凄い!いいね!」と緩急ある宮城のボールを絶賛した。
その後ダルビッシュは、スタッフを相手に、体のバランスを整える為にメジャーでも行っている左投げでのキャッチボール。「こっち(左)を練習するとこっち(右)も良くなるから。たまにこうやって軽めにやっているだけで右にもいいし」と説明し、キレの良いスライダーを投げ込んだ。
練習後は訪れたファンサービスの即席サイン会を実施した2人。体の状態について問われたダルビッシュは、うなずきながら“グッドポーズ”。明日予定されているライブBPに向けては「頑張ります」と言葉を残し、午後1時前にバスに乗り込んだ。
左手投げのスライダ―を見た栗山英樹監督(61)は「素晴らしい精度です!びっくりしたぐらいです」。ライブBPについて「みんな、バッターたちも打ちたがっているので、うまく調整します」と話した。