種部県議
「(資料は)“これは科学的に証明されている”というような、書き方されているんですね」
「私は医師なので科学論文を調べるし、この中に書かれていることが、全部エビデンスがあるのかどうかと思って、この元の論文読みました」
「(青津氏の資料の)結論は嘘ですよね。科学的エビデンスは全くない」

青津氏の資料は「性的指向は変化する」「同性愛を決定する遺伝子はない」などと断言しているが、元の論文の結論を歪めて引用しているという。

種部県議
「ミスリードだと思いますね。最後に結論がもう書いてある」

『同性パートナーシップ制度の拡大に歯止めをかける』というのが言いたいことなんだろうと。そのために“都合のいいところは抜いてくる”と」

「でもどんな論文もそうですけれど、“途中の都合のいいところだけ抜く”ということは、してはいけないこと。最後の結論に意味があるわけだから」

また種部県議らパートナーシップ制度の推進派に対して…。

種部県議
「推進派の意図と目的っていうところに“社会革命”とか書いてあるんですよ。そんなこと全然思ってないし」

「日本にある制度の中から外れていた人たちに『そういう権限を持たせてあげるといいよね』という話だと思うんですけど。なぜ反対するか分からない」

「ここまで執拗に…」「何かがないと、あそこまで反対をしない」

沖縄県宜野湾市。3年前に“多様性などを尊重する”条例案が議会で否決されていた。背景に何があったのか。

松川正則市長が市議会に提出したのは「男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例案」

「性別等による人権侵害の禁止」を掲げ、「性自認」「性的指向」と言った文言が並ぶ。だがこの条例案は自民系の与党会派の反対多数で否決された。

賛成の立場だった野党会派の桃原功市議は…。

宜野湾市 桃原功市議
「性の多様性であったり、あるいはヘイトスピーチの禁止とか。非常に歓迎する内容であったので、本会議に臨んだんですけど、蓋を開けてみたら、松川市長を応援する与党議員から多くの反対が出てきた」

自民党から推薦を受けて当選した松川市長が出した条例案を、自民系会派が全員反対することに、異様さを感じたという。

これを受け2021年、タイトルから「多様性」といった文言が消され、「男女共同参画推進条例」として可決。「性的指向」「ヘイトスピーチの禁止」といった内容も削除された。

桃原市議
「後退した条例になっていると認識している。基本的に同様の条例は(他自治体で)通っている。それをここまで執拗に反対するのかなと。何かがないと、あそこまで反対をしないわけでしょうから」

実は条例案否決の前の年、宜野湾市内の公民館で教団の関連イベントがおこなわれていた。「希望の家庭講演会」と題された集会。そこでは・・・。