長野県諏訪市の神社で、この冬、諏訪湖に「御神渡り(おみわたり)」が出現しなかったことを報告する神事が行われました。

御神渡りの判定などを行う諏訪市の八剱神社(やつるぎじんじゃ)には、およそ20人の総代が集まり、宮坂清(みやさか・きよし)宮司が、この冬は寒気が続かず明けの海となったことを神前に報告しました。

湖面の氷がせり上がってできる御神渡りは、これで、5シーズン連続で出現しませんでした。

(宮坂清宮司)「平成以降、とみに『明けの海』が増えているということは、人間と自然との関わり方に、氷が私たちに警鐘を鳴らしているのかと感じている」

きょうの諏訪湖は波も少なく穏やかで、ボートを漕ぐ選手たちの姿が春の訪れの近いことを感じさせていました。