アメリカは「海南島から飛ばす時点」で把握していた?
黒井文太郎氏: 要するにばれないと思ったんでしょうね。気球は普段から民間のものを含めていっぱい飛んでますんで、そういった面では今までもばれないできたんですね。つい先ほど出たワシントンポストの報道なんですけれども、アメリカ情報機関は、これ海南島っていう南シナ海の基地から飛ばしてたんですけれども、もうそのときから飛ばことをわかっていて追跡したようです。
つまり、レーダーでキャッチする前に、情報機関が、中国がここでこういうことをやるぞという作戦を何かしらの方法でつかんで、最初からモニタリング、監視た結果ということですね。
―――今後、気球が日本にやってきたとき、レーダーで検知はできるのか。ミサイルで撃墜はできるのか。黒井さんによりますと、レーダーでの検知は「動きの遅い対象も検知できる設定にすればできる」
やはり敵の偵察機とかをモニタリングするのがレーダーの仕組みでしたから。そういうものに関しては補足できても検知しない設定だったんですけれども、こういった遅いものに関してもやっていこうというふうに設定を変えて、その後カナダの上空とかでいろんな細かいものをキャッチしていったという流れだと思います。
―――ミサイルで撃墜の場合はどうなんでしょう。「低高度なら飛行が安定するので撃墜は可能」ということですが。