―――アメリカなどで確認されている無人気球は、2019~21年に日本でも確認されましたが、当時あまり危機感は感じられませんでした。アメリカ当局によりますと気球の大きさは約60m、機器の重さは約900kg。軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんによりますと、日本で発見された気球の一部は、アメリカに飛来したのと同じタイプではないかというのです。

黒井文太郎さん: 仙台で見つかった気球は本当にそっくりです。そういうところから防衛省は今回そういう判断をしたということだと思います。

―――機器がぶら下がっているようですが、何だと思われますか?

 アメリカの発表によりますと、地上を含めた通信を傍受するアンテナではないかということですね。通信用の電波を傍受してデータを蓄積していくためのものということです。発見されたものをですね過去にさかのぼるといくつかあるということなんですが、報告されている数はそれほど多くはないですよね。ただ見つかってない、もしくはそのまま見過ごされたというケースはあります。ただどのぐらい飛んだかという数字はちょっとわからないです

―――なぜ気球なのか、偵察用気球は軍事の世界ではメジャーな存在なのでしょうか。