学校現場では、いま教員の働き方改革が進められています。
そして、部活動もまた変革のときを迎えています。
地域や団体に部活動を委ねるいわゆる「地域移行」です。
教職員の長時間勤務の負担を軽減し、生徒数の減少に伴う課題の解決につながるのでしょうか?

その協議会が長野市内で開かれました。
協議会は公立中学校の部活動の現状や課題を共有し、「地域のクラブ活動」への移行を推進しようと県教育委員会が立ち上げたもので、教育関係団体やスポーツ・文化芸術活動団体などで構成されています。
初会合では少子化の影響で毎年20前後の運動部が統廃合され、生徒たちの選択肢が減っていることや、中学校の部活動の指導や引率で教員の休日の勤務時間が、小学校の教員に比べ年間で平均3時間30分ほど多いことなど、部活動の現状が報告されました。
また、県中学校長会の会長は、自身が勤める中学校では3つの音楽系の部活動があるものの、音楽の教諭が1人という現状を紹介し、地域クラブへの移行に期待を示しました。


(県中学校長会・北村康彦会長)「地域に移行する中で、専門の技能のある方に一定程度のレベルの指導を継続的に続けていただく、それが子供たちの成長にとって非常に意義があると思う」
一方、会合では受け皿となる団体の地域間のばらつきや、指導者の確保などが課題に挙がり、参加者からはかつて問題となった練習の「やりすぎ」にならないよう、注意して進めるべきとの声が上がりました。
協議会では当面、休日の部活動の地域クラブへの移行を目指して議論を重ね、今年夏ごろまでに基本的な考え方をまとめる方針です。