イギリスのシンクタンクが世界の軍事情勢を分析した報告書「ミリタリー・バランス」の2023年版を公表しました。ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍について膨大な損失が生じたとする一方、中国の軍事予算は過去最大となったと指摘しています。
IISS=国際戦略研究所が15日に公表した報告書によると、ロシア軍が保有する実戦での使用が可能な主力戦車はおよそ2000台で、前の年と比べて4割減りました。
ウクライナ侵攻で多くの戦車を失い、代替品として旧式装備を投入せざるを得なくなったと指摘しています。また、6%から8%の戦闘機の損失が出たとみられ、背景には情報不足や過度に楽観的な情勢分析があったとしています。
ウクライナ軍も装備品が大きく失われた一方で、西側諸国からロケット砲や対空兵器などの支援があったことで砲撃能力が改善されたほか、戦車についてもポーランドやチェコなどの東欧諸国から旧ソ連式戦車が供与され、増強されたとしています。
中国については、軍事予算が前の年に比べて7%増え、過去最大になったと分析。戦闘機の数を増やし、国産ジェットエンジンを搭載した新型軍用機の配備も始めるなど、空軍力の強化を進めているとみています。
中国の軍事的近代化はアメリカにとって「依然として主要な懸案事項」で、日本や韓国、オーストラリアなど周辺国の軍事的近代化の計画を加速させていると指摘しています。
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