製造業での人手不足が課題となる中、農業や土木作業などで使われる「運搬用モノレール」について学んでもらおうと、松山市内の高校で製造会社による出前授業が行われました。

学校の敷地内を走っているのは、農業や土木作業などで使われる「運搬用モノレール」です。
松山聖陵高校で機械科の生徒を対象に開かれた15日の出前授業。

運搬用モノレールの製造を手掛ける伊予市の光永産業の社員が講師を務めました。

(生徒)「どれくらいの移動速度?」
(社員)「分速20メートル、だいたいそのへん」
(生徒)「じゃあそこまで怖くないってことですか」
(社員)「そこまでバーって行ったりはしないので」

運搬用モノレールは急傾斜地や整備が行き届いていない山道など物を運ぶのが難しい場所で使用されるもので、生徒たちはおよそ40メートルにわたって敷かれたレールの上をモノレールで移動し、運転方法や乗り心地を確めていました。

「揺れます」
「なんかちょっとこわいです」
運搬用モノレールに教諭も興味津々です。

また、モノレールが走るレールは人の力で加工されていて、生徒たちは専用のジャッキを使い鉄のレールを曲げる方法を学んでいました。

(Q.人の手で曲げているのって知ってた?)
「知りませんでした機械でやってると思ってました」
「いつも頑張ってくれてるんだなと思いました」

(講師役を務めた光永産業の社員)
「少しでも社会に出て何か役に立てばいいなと思います」

製造業ではおととしまでの20年間で就業人数がおよそ157万人減少するなど人手不足が課題となっていて、製造会社の担当者は「授業を通して製造業に興味を持ってほしい」と話していました。