「楽しみにしていたチケットが届かない」被害者30人以上…悪質チケット転売の実態とは。チケット転売は、法律により「定価より高く転売」「繰り返し転売」は禁止されていますが、定価以下であれば問題ないとされています。また買う側は法律上の問題はありません。そんな中で「どうしてもチケットが欲しい」というファンの心理を悪用した行為に被害者らが憤っています。

被害者Aさん:SNSでチケット購入…届かない!

 名古屋市に住むAさん(24)。

 「三代目J SOUL BROTHERS」の大ファンで、高校時代から毎年欠かさずコンサートに足を運んでいます。

 (Aさん)
 「三代目のグッズだったり、会場で売っているグッズだったり、あとはCDとか。実はもっといっぱい家にあります。3倍くらいじゃないですかね」

 2021年8月、「東京ドーム公演のチケットを譲る」というX氏の投稿を見つけ、すぐに連絡を取りました。

 【X氏からの返信内容】
 『泣く泣くお譲りだったので本当に良かったです』

 定価1万3200円のチケット2枚で5万円を提示されましたが、交渉すると…。

 (Aさん)
 「こちらが出せる金額としては2枚で4万円までだったら大丈夫ですというふうに話していて、そしたら向こうも『じゃあわかりました4万円でいいです』というふうに結構あっさりと値下げ交渉にも応じていただいて」

 ところが公演前日になってもチケットは届きません。X氏に「警察に相談する」と告げるとチケット代は返金されました。

 (Aさん)
 「普段からライブを楽しみにして、仕事だったりとか日常生活を送っているので、本当にその日のために頑張っているので。その思いを踏みにじられたのは結構ショックでした」