広島に新たな米の台所が誕生しました。コメ卸の食協が、東広島市志和町に新しい精米工場を建設し、27日、お披露目されました。
取引先をはじめ関係者が、新しい工場の見学にやって来ました。
志和流通センターの敷地内に、新たに建設された精米工場は、鉄筋2階建てで、延べ床面積はおよそ8000㎡。精米機6基が装備され、国内トップクラスとなる毎時22.6トンの処理能力を誇ります。

総工費は、およそ50億円で、設計から設備導入までを東広島市に本社を置くサタケが行いました。
サタケ技術本部 池田大樹さん
「白さセンサーというものを搭載していて、お米の白さを機械が自動的に調整し、むらがなく精米できることが可能となっています。」
この次世代型精米プラントでは、効率的なエアー搬送が採用されるなど、より高品質・短時間のうちに精米から出荷まで対応できるレイアウトとなっているということです。

サタケ技術本部 池田大樹さん
「人の作業時間も減りますし、結果的に機械が回る時間が減りますので、消費電力の削減にもつながっています。」
屋上には、1000枚を越えるソーラーパネルが設置され、環境にも配慮されています。

食協 武信和也社長
「消費者の皆さんに安心安全なもの、また高品質なものを、より早く皆さんの食卓に届けられると確信しています」
新工場の稼働に伴い食協では、現在の1.5倍の年間7万2000トンの取扱量を計画。売上高は、220億円を見込み、今後3年間前年比6%増を目指すとしています。新工場は5月中旬から稼働する予定です。