山形県上山市の民俗行事、「加勢鳥(かせどり)」が3年ぶりに通常開催され、ミノをかぶった参加者が威勢のよい掛け声とともに街を練り歩きました。
加勢鳥は、上山市におよそ400年前から伝わる民俗行事で、さらし姿の参加者が「ケンダイ」と呼ばれるミノをかぶって加勢鳥に扮し、五穀豊穣や商売繁盛を願います。


山形市からの参加者「声より水です。きょうは元気に、世の中明るくなるように踊りたいと思います!」

訪れた人たちが加勢鳥に容赦なくかけているのは「祝い水」。

「火の用心」の意味があるのだそうです。
山形市から初参加「伝統のある行事に参加できてうれしい」(Q水かけられてどうだった?)「冷たいけれどそれ以上に熱気あふれる形で盛り上げられたのでそっちのほうが良かったと思っている」
訪れた人「(子どもは)最初はちょっと怖がっていたんですけれど、だんだん楽しくなってきて一緒に踊ったり水をかけたりして楽しんでいました」
子ども「加勢鳥が楽しかったです」(Qいっぱい水かけた?)「うん、かけた」

加勢鳥のケンダイから抜け落ちたワラは縁起物。

訪れた人たちはそれを拾い集め、楽しんでいました。

子ども「大事に取っておきたい」「飾っておきたい」「なんかさ、人がいっぱいだったんだけど」

今年はコロナ禍以来の通常開催。
加勢鳥が街を練り歩くのは3年ぶりになります。

地元の人は「今日は本当は休みなんですけれど、店を開けて待っていました。やっぱり途切れると寂しいという思いがあるし、これからもずっと続けていってほしいです」
加勢鳥保存会・大澤健一会長「3年ぶりにやれたのがうれしい。ありがたいですね。こんなにいっぱい集まってもらって。正直心配していたんですけれど、みんなに元気を与えられたのかなと思っている。来年はもっとにぎやかになれば一番いい。」


街に3年ぶりに響いた威勢のよい掛け声は見る人を楽しませていました。














