■なぜ農地で「コケ」?

年々増え続ける農地の再生が課題

なぜ農地で「コケ」なのかというと…真庭市では、利用されない農地が年々増え課題に…。その面積は1290ヘクタールにのぼります。プロジェクトでは、農地の再生も期待されています。

(真庭市落合振興局 河本 京子 振興局長)
「年々、農家の高齢化ということがあり未利用農地が増えていく課題があります。新しい形での活用方法というのをとても期待しています」

■「コケ」の果たす役割は…

原糸体と呼ばれるまりものような「コケ」の種は2週間で4倍ほどの大きさに成長します。屋外での培養の成功は珍しく、新たなビジネスの可能性が広がりました。

製品化されたコケは、テラリウムや盆栽などでの需要も


今後、製品化された「コケ」は、テラリウムや盆栽などでの需要が見込まれているほか、環境の分野でも活用が期待されます。

(KOBASHIHOLDINGS 坂下 翔悟さん)
「観賞用だけではなくてビジネスの部分で産業廃棄している水の循環などでも寄与できるものなので期待しています」

田んぼで「コメ」ではなく「コケ」を生み出す

これからはコメではなくコケを生み出す農地に。中山間地域の課題解決に向けた真庭市での先進的な取り組みです。