飲食店での迷惑行為を撮影し、SNSに動画を投稿するいわゆる「迷惑動画」が全国で問題となっています。対応に苦慮する大分県内の飲食店の現状を取材しました。
卓上にある醤油ボトルを舌で舐めたり… レーンで運ばれる他人の寿司にワサビをのせたりなど… SNSに相次いで投稿される来店客の迷惑動画。被害を受けた飲食店側は刑事・民事の両面で対処する事態になり、大きな社会問題となっています。

こうした客の迷惑行為に、県内の回転寿司店も危機感を募らせています。
(めいじん・木須信浩社長)「対岸の火事ではなく、回転寿司だけじゃなくて、ほとんどすべての飲食業に通ずる話」
10店舗を展開する「寿司めいじん」。迷惑動画による影響はなく、この日も昼どきには多くの客が寿司を楽しんでいました。騒動について聞いてみると…
(来店客)「知らないまま使っていたら嫌」「僕らの世代では絶対に起こらないようなことが今の若い世代で起きているのは社会問題」「地に落ちたなと。しばらくは寿司を控えようと思ったが、好きだから来た」
人件費削減に伴って進む自動化の裏を突いた客の迷惑行為。「めいじん」は対策を検討していますが、最終的には人手や資金の問題がネックになるといいます。
(木須信浩社長)「今すぐ対策するのは中小企業ほど難しい。ある程度、客との信頼関係で成り立っているので、今までの文化を尊重したい」

では、迷惑動画を投稿することはどれほどのリスクが伴うのでしょうか?
(うめもと法律事務所・梅本哲平弁護士)「刑事処分としては器物損壊罪と威力業務妨害罪の2つが考えられる」
器物損壊罪と威力業務妨害罪はいずれも3年以下の懲役、または罰金です。刑事罰以外にも…
(梅本哲平弁護士)「損害が出ているので、民事上の責任が問われる可能性がある。何千万から何億円というレベルになってくるので、そういう可能性を十分に認識した上で行動を決めて欲しい」

一方、騒動の中、SNSで話題となったのが…