創業者の苦労と努力、大きく花開いた2代目の躍進
ブエノチキンは生産量を安定させるため、オンライン販売にも力を入れていて、現在はおよそ3か月待ち。多くのファンの心を掴む人気店ですが、このヒットの裏には、創業者の苦労とたゆまぬ努力がありました。

今から41年前の1982年。朝子さんの父・孝英(こうえい)さんと妻の幸子さんがもともとあった店を買い取り広さ6坪から始まった『ブエノチキン』。
当時チキンの丸焼きは県民にあまり馴染みがなかったそうで…
創業者 幸喜孝英(こうき こうえい)さん「お客さんがあまり来ず、これではいけないということで、お客さんが来るたびに『健康に良いですよ』とアピールして、つなぎとしてアルバイトをしながら、午後から店を開けるとか、そういうことで軌道にのるまで9年ぐらい頑張っていましたね」
地元の人に美味しいものを食べてもらいたい。その一心で苦しい時代も耐え抜き店を守り続けた孝英さん夫婦。しかし店も軌道に乗り順調に見え始めた矢先、孝英さんは体調を壊してしまいます。
そこで店を継ぐと手を挙げたのが娘の朝子さんでしたが、当時両親は大反対だったそうで…
父・孝英さん「娘に継がせる気はなかったですね、商売が大変だから(商売は)すこし家庭を犠牲にすることが多いから、それはやめた方が良いんじゃないかと一応は言った」
しかし朝子さんの決意は揺るぎません。

娘・朝子さん「私にしかできないことっていうのは父母が持っているお店を盛り上げることだなとその時に感じて、それで私はこの道に進もうと決めましたね」
こうして新たなスタートを切った『ブエノチキン』。コツコツ続けるという教訓を守りながら、朝子さんは2代目ならではの新しい視点を取り入れ、イートインの設置やグッズ販売など様々な挑戦を続けています。
その姿に、孝英さんはー

孝英さん「すばらしいですね。これは私の力ではない、娘の力で。やっぱり商売は本当に大変、だけど結果としてここまできているから素晴らしいと、我が娘ながら100点をつけています」
ことし創業41年、今は親子で店を守り続けています。
Q.娘と店に立てて嬉しい?
孝英さん「まぁまぁですね」
朝子さん「なんでよ!」