連日値上げの話題ばかりですが、大好きな人も多い”から揚げ”にも影響です。
一方で電気代などの値上がりで、鳥取県米子市の複合施設では、「これまで経験したことがない事態」となっています。


島根県安来市にある、からあげ専門店「唐楽」。
4月に発表された「第13回からあげグランプリ」の西日本しょうゆダレ部門で金賞に輝いた人気店です。

記者 清水栞太
「サクサクの衣の中に鳥の旨味がギュッと詰まっていて美味しいです。食べ応えも抜群ですね。」

しかし今、このから揚げに異変が・・・。

からあげ専門 唐楽 大庭崇雅店長
「今鶏肉の価格が高騰してまして、からあげやってると鶏肉を沢山使うので大変困った状況です。」

ウクライナ情勢に円安、新型コロナなどの影響で様々なものが値上がりする中、鶏肉も例外ではありません。
この店では、多い日は1日で約40キロから50キロの鶏肉を使いますが、3月と比べると、1キロあたりの仕入れ価格が、約300円も値上がり。倍近い価格になっていると言います。

からあげ専門 唐楽 大庭崇雅店長
「この価格を維持していくことが非常に難しくなってくるかなってゆうところですね。お値段のほう据え置きして今後も続けていきたいと思っているので、からあげ以外のメニューも増やして何とか乗り切っていこうと考えています。」

一方で・・・。

ジョイアーバン 営業本部 岩井一郎さん
「過去最高の数字。いままでに経験したことのないような数字。」

こう嘆くのは、米子市の複合施設「GOOD BLESS GARDEN」を運営する会社のマネージャー。
光熱費が、”いままでに経験したことがない金額”になっているといいます。
1月~3月の平均が、去年の同じ時期と比べ、電気と水道代は1割増え、ガス代は4割ほど増えました。

特に、コストがかかっているのが温浴施設。

ジョイアーバン 営業本部 岩井一郎さん
「いまいるここがサウナ室なんですが、サウナ室を温めているのがこういったikiストーブ。これが電気代のウェイトを大きく占めている。」

客がいつ来てもいいように、営業時間中は稼働し続けなければならないため、光熱費に大きな影響を与えます。

施設では、シャワーヘッドを水量を抑えるものに変えたり、蛇口を押しボタン式にするなどの対策をとっています。

さらに・・・。

キャスター 小林健和
「このような館内着やバスタオルについては、これまで入館料に含まれていたのですが、現在は、追加でレンタル料がかかってきます。」

ジョイアーバン 営業本部 岩井一郎さん
「これ以上光熱費が高騰していけば、価格を変動させなければ我々も維持できないところまで来るかもしれない。一番はお客様の満足度を上げなければいけないので、できる限り補える分は弊社で補っていきたい。」

この温浴施設は、入館料を今年1月に値下げしていますが、価格高騰が続けば値上げも検討するとのこと。

値上げの波、いったいいつまで続くのでしょうか。