「着用拒む生徒・OBも…」コート着用禁止の理由は?

山本 恵里伽キャスター:
SNSで話題となっているコート着用禁止の校則ですが、実際に鹿児島県内の学校に複数あるということです。
この理由について鹿児島県の教育委員会に聞いてみたところ…
鹿児島県教育委員会
「制服に誇りがあり、コート着用を拒む生徒・OBもいるなど、総合的判断と聞いている」
データサイエンティスト 宮田裕章 慶応大学医学部教授:
着用するしないは個人の判断ですので、一部のOBとか生徒のせいにしないで欲しいなっていうふうに思います。
小川彩佳キャスター:
ちなみに宮田さんは学生時代、どんな校則でしたか?
宮田教授:
気にしたことがなかったです。こういった厳しい校則ではなかったですね。
小川キャスター:
私の母校は結構自由さを重んじる校風が特徴的な学校だったので、全くブラック校則のようなものはなかったですが、山本さんはいかがですか?
山本キャスター:
お二人は非常に平和な学生生活を送ってらっしゃったんですね。私は中学・高校も校則は厳しめだったんです。特に記憶に残ってるのが中学時代。
スカートは絶対「膝下」じゃないといけなかった。膝立ちをさせられて、スカートの丈が地面に着かないといけないんです。私はつかなかったことがあるんです。
そうしたらスカート自体を没収されまして。上半身はセーラー服、下半身は体操着という姿で1日を過ごさないといけなかった。本当に恥ずかしかった記憶がいまだにあります。
こうした全国の公立中学校高校の校則を、見える化しているサイトがあるんです。

▼「全国校則一覧」
・現在1484校が登録
・有志の中高生らのグループが教育委員会に情報公開請求し掲載
このグループの代表を務めている、高校2年生の神谷航平さんに話を聞きました。
「大人は社風が合わず転職できるかもしれないが、子どもは校則が合わず転校はハードルが高い」
「データに基づき議論できるよう、校則改革に挑む中高生に“武器を与えたい”」
小川キャスター:
素晴らしいですね。生徒自身が問題意識を持って主体的に行動する。後押しする取り組み。
宮田教授:
本当にそう思います。学校のような閉じたコミュニティの中では、理不尽なルールがときに作られる。それによって苦しむ人が出る。
そういったときにこういったデジタル、データの力で問題を可視化することで変化のきっかけにできる。これをボトムアップでやっていったことが本当に素晴らしい。
一方で校則というものが、ときに個性を刈り取る形で日本では運営されていることが多い。多様性がイノベーションの源泉なので、時代に逆行している。
こういった中、単に校則を見直すだけではなく、ドレスコードというのは“決められたレギュレーションの中で個性を表現していく”ということなので、考え方自体を変えていってもらいたいと思います。














