“冬なのにコート禁止”…こうした学校の理不尽なルール「ブラック校則」がSNSで話題になっています。一方で、福岡市は来月までに全中学校の5項目の校則見直しを発表。また、岡山市のある高校では、生徒会メンバーが新たな校則を発表するなど、全国で“ブラック校則見直し”の動きが広まっています。

冬でも“コート禁止”…ブラック校則 見直しは?

「コートの着用禁止」。こんな校則が最近、SNS上で話題になっています。

SNSの投稿
「男子はコート禁止、女子はコートOKだった。冬本当地獄だった」
「うちの高校、コート着てたら切符切られる・・・先生達は防寒着めっちゃ着てるけど」

学校の理不尽なルール、いわゆる「ブラック校則」。あなたの学校にはありませんか?

高校2年
「(髪色が)明るいと『黒染めしてこい』と」
「メイクも社会人になったら良いのに、高校ではダメ」

高校1年
「カーディガンがダメ。個性が欲しい。全く同じじゃないですか、制服って」

高校1年
「『このセーターしか着ちゃダメ』みたいな指定のものがある。カーディガンがいい」

ーーなぜカーディガン?
「かわいいし」

千葉県内で聞くと、複数の高校で「カーディガン禁止」の校則も・・・
しかし今、こうした校則を見直す動きが全国で広がっています。

福岡市教育委員会
「どういう校則があるか知ってもらうために、HPに公開することには効果がある」

福岡市は3月までに全ての中学校の校則をホームページで公開するほか、ツーブロック・ポニーテールの禁止など5項目を“合理的な説明ができない”として今年度中に見直すと発表しました。

岡山市にある県立興陽高校では、生徒会のメンバーが2023年4月から適用される“新たな校則”を発表しました。

生徒会のメンバー
「ツーブロックについては基本的にOKになりました。ポニーテールやお団子でも、くくる位置が頭のてっぺんをこえなければOKとなりました」

生徒の半数が就職するこの高校では、これまで就職試験にも臨める服装や頭髪を校則の基準としてきました。
しかし今年度、生徒会が主体となって県内の企業などにも意見を聞き、社会で求められる人物像と照らし合わせて、新しい校則のあり方を考えました。

2年生
「ツーブロックとかがOKになったので、あまり目立たないくらいなツーブロックにしてみたいな」

興陽高校 新生徒会長・大下 隼ノ介さん
「ひとりひとりの個性を受け入れてくれる。そして受け入れてくれながらも自分の個性を発揮できる。そんな高校になってくれたら」